時は過ぎても…
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【時は過ぎても】
言い訳がましい前書き

 綾乃です。
  「Prelude」で、A.D.2210年くらいの古代家と島家の交流を、書かせて
いただきました。
 その、前日譚というか、の中篇です。
 前後編。テーマは、各タイトルどおりの

“邂逅”と、“再生”

です。…この話は、他のものと成立の経緯が違います。なので少し言い
訳を。

 20年少し前。『宇宙戦艦ヤマト』に再々放送で出逢い、すぐに『さらば
宇宙戦艦ヤマト』で、打ちのめされた。その頃、「10年後のヤマト」を
想定した小説を、書き始めていました。
自分の中の、“書かずにいられない”を形にしただけでしたが、当時、部
活で所属していたSF研の仲間や、漫研のサークル仲間、そして紗月ら、
某地域ヤマトFCのメンバーで。回し読みしていただいた記憶があります。
その、主人公たちの一人が、島次郎くんでした。

物語は太陽圏を出たあたりで、私たちは高校を卒業し、各地にばらばら
になり。ですが、数年かけて、お話は完成しました。
古代くんも島くんも無事に地球へ戻ってきました――。
今、これをそのまままとめるつもりはありません――が。
何らかの形でまとめていきたいし
そこの登場人物たちは少しずつ短編にも顔を出し始めています。

そして。
その後、ヤマトのシリーズはたくさん作られ、何よりも異なるのが。
“島大介の死”――でした。
完結編を無かったことにしてしまう、という誘惑は、今でもあります
(島の死だけでなく、あまりにも違和感があるところがある――ので)。
もしかしたら、そういうパラレルワールドを作ってしまうかもしれない。
でも。当サイトのNOVEL内では、少なくとも、本編の物語を変える
ことはないでしょう。
だとしたら。この私の元の話の“島大介と島次郎の兄弟の確執”(<巨人
の星か?)はなくなり、次郎くんは別の人生を歩むことになります。
――その葛藤を、物語に書いたのが、これ、です。

ところが。
Preludeの本編(「光と蔭と」)を執筆途中に、 大好きなウェッブで、非常に
良く似たお話を見つけてしまいました。
非常に文章も視点も、絵も優れていて、ファンになったサイトさんです。
ショックでした。
――設定も、ほとんど同じ。主人公が言いそうな科白まで、似ている。
もちろん、動機も、目的も、人間関係も、オチも。違いますが、話す言葉や
シチュエーションは、どうしても似てしまいます。
短編としては、そちらは非常に優れたものです。もちろん、真似しようっ
たってできません。

ただ。
私の中にいる次郎くんと進――。Preludeの世界につながる2人が、どう
やって親友と、兄の死を乗り越えたか――これは、残しておきたいと
思っています。

数ヶ月、悩んで、放置した末、メールしました。

 同じヤマトという世界の設定を元に書かれたものが似ることは
 あり得ます。文章や表現、字句の使い方まで同じではないでしょう
 それぞれに個性があり、それぞれのオリジナリティがあるはずだ

というような内容の、温かいお言葉をいただき、掲載することにします。

すべての、Preludeです。
このあと。止めていた本編も、続けて書きたいと思います。

何か、届くものがあれば、幸いです――。

By 綾乃

2006年4月

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