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「古代艦長に敬礼っ!」 真田さんの号令に合わせて、整列したクルーらが一斉に右手を胸に当てる。 一段高いところから、俺も皆に合わせて敬礼をした。視界の端に、そんなクルーたち を静かに見渡している古代の横顔が写った。 古代の右手がぴしりと額の横に添えられた。 大型艦の艦長以上のクラスに許された答礼。 その古代の腕が下ろされたのち、再びの真田さんの号令とともに、俺も居並ぶクルー たちも敬礼を解き、両腕をまっすぐに自分の脇に揃えて、胸を張る。いわゆる、直立不 動の姿勢だ。 「そのままで聞け。――皆ももう聞き及んでいることと思うが、先日のスカラゲック海 峡星団β星の調査をもって、我々の探査区域におけるすべての探査活動は終了した。 残念ながら、“第二の地球となるべき惑星を発見する”という任務は達成できなかった」 しんと静まり返った会場のあちこちで、かすかな溜息が洩れた。 「当艦はこれより惑星ファンタムよりお預かりしたルダ王女を、故郷であるシャルバー ト星に送り届けるために発進する。そして、そののち――」 ほんの一拍の間。 「地球へ帰還する」 今度こそ、ざわりと空気が揺れた。 「以上だ」 くるりと踵を返す古代に、あわててクルーらが敬礼を送る。 その中を古代はまっすぐに顔をあげたまま、いつもと変わりない歩調で会場を後に した。 |
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