作戦室を通りかかると、そこにヤツは1人、居た。  
グリーンに浮かび出る回路図を背に、何かを想い耽るように。 

ヤツがそんな表情をすることは、珍しい。 
艦長になってからも、艦内を歩くときなど以外は、いつもの戦闘服でいる古代。 
だが、ヤツは艦長であろうとして――表情を見せないようになっていたからだ。 

 くるくるとよく動く目が印象的な、少年。 
 だがいつも暗い目をして、時々やるせないように 
 岩盤で覆われた空を眺めていたやつが 
 頭角を現し、選ばれ、 
 そしてヤマトに出会い――共に歩んできた。 
 …数々の屍を乗り越えながら――。 

拳を握って、彼は何を思うのだろうか。 
この旅の成功か――不安は常に、ある。 
それを、艦長として一身に受けるヤツの思いは、どれほどのものだろう。 

戦いに、巻き込まれた。 

刻々と、砂時計の砂が落ちるように――時は刻まれ、 
そして可能性は一つ一つ、削られていく。 
航路を作り、それを精査し−−その報告を持っていき、 
冷静に切り捨てていくのは 
俺。 


キツい目つき。
自分の内面を突き詰めているような彼は・・・18のあの頃のようで。 
むしろ安心する。
激情を、意志の力で抑え込んで。艦長で、あろうとする。 
皆が、古代進を見る時、仰ぐ時。そこに見るのは“希望”だ――。 
だが、ヤツは、何に。何処にその“希望”を見るのだろう……。 

青い光に浮き出した横顔は、彫刻のように整っていた。 
どれほど苦しもうと、悩もうと。 
その表情が歪むことはない。 

……古代。 
俺たちは見出すだろう。明日の希望を――どれほどに絶望的だろうと。 
お前がいる限り。 
そして俺たちは、全力で、お前を支えよう――。 
これまでも、そうだったように。 
これからも、共に、だ。 

Feb24,2008





monologue by Daisuke SHIMA, written by Ayano,
   (c)crecsentmoon 2005-08, All rights reserved.

素材サイト 『トリスの市場』のオーナー澪さまから
3周年記念ということでいただきました。
GIFTには収蔵してありませんが、澪さまからは2周年に三日月小箱の トップ絵
メニューページの イラストもいただいていて、感謝しつつ使用中です。
いつもありがとうございます!
 
←メニューへ  ↓GIFT扉へ  →Galleryへ
広告 就職支援  ゲーム 訳あり 無料 チャットレディ ブログ blog